今回はどこかのショートムービーで見かけたあみあみの掛け算のやつです。
あの掛け算方法はどう考えても遅そうなのですが、あの計算方法に実用性はあるのでしょうか?
これを今回検証してみようという検証記事です。
それでは本題にいってみましょう!
レッツゴー
使い方(2桁・繰り上がり無し)
まずはどのような計算方法なのかをご紹介します。
例えば、31×12の場合を考えてみます。
下図のように右下に向かって3本、1本の線を引きます。
次に、右上に向かって、1本、2本線を引きます。
そして、書いた線の交わっている部分の数を図のように左・中・右に分けて数えます。
今回の場合は、
左:3
中:1+6=7
右:2
となっています。
後はこれを左から順に書き3桁にすれば終わりです。
というわけで今回の答えは、
31×12=372
となります。
さて、考え方は理解できたでしょうか?
では次は繰り上がる場合はどうなるかを考えてみましょう。
使い方(2桁・繰り上がり有り)
23×24を考えてみます。
この図では、
左:4
中:6+8=14
右:12
となっています。
右の1が繰り上がり中に足されます。
右:2
中:14+1=15
となり、中の1が繰り上がり左に足されます。
中:5
左:4+1=5
となります。よって、
23×24=552
となります。
これが繰り上がりの場合の考え方です。
使い方(3桁)
123×134の場合を考えてみましょう。
図は上図のようになります。
見やすいように左から1列目を黒、2列目を緑、3列目を紫、4列目を黄、5列目を橙色にしました。
1列目:1
2列目:2+3=5
3列目:3+6+4+=13
4列目:9+8=17
5列目:12
となります。
5列目の1が繰り上がり4列目に足されます。
5列目:2
4列目:17+1=18
4列目の1が繰り上がり3列目に足されます。
4列目:8
3列目:13+1=14
3列目の1が繰り上がり2列目に足されます。
3列目:4
2列目:5+1=6
2列目は繰り上がりがないのでそのままになります。
1列目:1
よって、
123×134=16482
となります。
あみあみが使える理由(筆算との比較)
ではなぜあみあみの計算が使えるのかを考えていこうと思います。
これは筆算と比較すると理解できるかと思います。
先ほどの例で出た23×24=552を使って説明します。
筆算をしてみると下図のようになります。
左はいつもの計算の仕方で、右は繰り上がりを考えやすいようにしたものです。
右があみあみの計算に近いものがあるということに気付きませんか?
右は3×4=12で1が繰り上がる
中は繰り上がった1に4×2=8と2×3=6を足し合わせた15
左は中から繰り上がった1に4を足し合わせて5
という結果です。
これとあみあみを見比べてみましょう。
あみあみの方は、右と中と左の●の数を数えるんでしたね。
●の数は数えても良いですが、1つ気付いて欲しいことがあります。
それは、●の数は線の数をかけ合わせたものにあります。
例えば右を見てみると、右上に向かって引いた線4本、右下に向かって引いた線3本で交わっている部分の●の数は3×4=12個となります。
中の上は2×3=6個の●の数、下は2×4=8個の●の数があります。
その数は6+8=14個で、右からの繰り上がりがあるので14+1=15となります。
左は2×2=4個の●の数と中からの繰り上がりで4+1=5となります。
よって、552となるのでした。
これと筆算は全く同じことをしていることが分かると思います。
なのでこのあみあみの計算が使えるということになります。
利便性
ではこれが有効に使える場面はあるのでしょうか?
計算の速さでいうと筆算の方が確実に速いでしょうし、暗算をしていくうえでは筆算の方が重要です。
しかし、筆算を習っていない場合はあみあみのかけ算は使えます。
この方法はかけ算すら必要ありません。
線を書いて●の数を数えれば何桁のかけ算でもできるのです。
つまりこの計算が使われるとすれば、筆算を習っていないけど2桁以上のかけ算をしたい場合です。
しかし、そういった状況があまり想像できませんので、この計算を使う場面はないような気もします。
実際に使うというよりは知って楽しむものだと考えるのが良いかと思います。
結論:利便性はそこまでない!
まとめ
今回のお話は楽しめたでしょうか?
楽しんでいただけたら幸いです。
このような一味違った計算や解法をお勉強カテゴリーでは紹介しています。
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と、今回はあみあみかけ算のご紹介でした。それでは
ザ・エンドってね
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