今回は高校入試、つまり中学生が解く問題を紹介します。
見た目は難しそうな問題なんですが、やり方が思いつけばかなり簡単に解けると思います。
さっそく問題にいってみましょう!それでは
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問題
さっそく問題です。
2⁵⁶と5²⁴ではどちらが大きいでしょうか?
問題文は超シンプルですね。
この問題の解法はどんなものになるんでしょうか。
皆さんは思いつきますか?
使う考え方はたったの1つです。
ここから先に答えがあります。
答え
2⁵⁶
それでは解説パートにいってみましょう。
解説1
この問題で使う考え方は、
〇²-□²=(〇+□)(〇-□)
というものです。
例えば、
5²-3²=25-9=16
(5+3)(5-3)=16
のように使えます。
これを使って問題を考えていきましょう。
の、前に1つ当たり前なことを言います。
4-2や6-5のように引き算で左の方が大きければ、必ず答えはプラス、つまり0より大きくなります。
4-2=2>0、6-5=1>0
この考えから、
2⁵⁶-5²⁴、または、5²⁴-2⁵⁶を計算して、計算結果が>0になれば左が大きく、<0になれば右の方が大きいことが証明できます。
ここでは5²⁴-2⁵⁶を考えてみたいと思います。
それでは計算していきましょう。
5²⁴-2⁵⁶=(5¹²)²-(2²⁸)²
となります。
ここで、5²⁴=(5¹²)²となっています。
ここも少し解説します。
2⁶などはどのような計算を簡略化しているのでしょうか?
これは、2を6回かける操作になります。
2×2×2×2×2×2=2⁶
では、(2³)²はどのような計算になるでしょう。
これも1つ1つ考えればわかります。
まず()の中は(2×2×2)になります。これを2回かけるわけです。
(2×2×2)×(2×2×2)=2⁶
つまり、
2⁶=(23×2)=(2³)²
となります。
この考えから、5²⁴=(5¹²)²となっています。
5²⁴-2⁵⁶=(5¹²)²-(2²⁸)²=(5¹²+2²⁸)(5¹²-2²⁸)
となります。
ここで、5¹²、2²⁸はどう考えてもプラスですよね。
これは、プラスのものを何回かけてもマイナスになることはないからです。
つまり、5¹²-2²⁸が<0か>0なのかを調べれば良いことになります。
もうお気付きですね。
あとはこの操作を繰り返せばいいだけです。
5¹²-2²⁸=(5⁶)²-(2¹⁴)²=(5⁶+2¹⁴)(5⁶-2¹⁴)
5⁶-2¹⁴=(5³+2⁷)(5³-2⁷)
ここまで来たらあとは計算しましょう。
5³=125、2⁷=128
よって、
5³-2⁷=-3<0
となります。
よって、
5⁶-2¹⁴=(5³+2⁷)(5³-2⁷)<0
5¹²-2²⁸=(5⁶)²-(2¹⁴)²=(5⁶+2¹⁴)(5⁶-2¹⁴)<0
5²⁴-2⁵⁶=(5¹²)²-(2²⁸)²=(5¹²+2²⁸)(5¹²-2²⁸)<0
となるので、右の方が大きいことが分かりました。
よって、2⁵⁶の方が大きいです。
解説2
解説の前に、まずは累乗とは何かを考えてみましょう。
累乗というのは、
2²
このように表されるもので、これは、
2×2
を表しています。
これが、
2⁵
なら、
2×2×2×2×2
を表します。
つまり、
○□は、○が□個かけ算されているということです。
では、2⁵⁶はどうでしょうか?
これも同じく、2が56個かけ算されています。つまり、
2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2×2
ですね。これをこのようにまとめましょう。
(2×2×2×2×2×2×2)×(2×2×2×2×2×2×2)×(2×2×2×2×2×2×2)×(2×2×2×2×2×2×2)×(2×2×2×2×2×2×2)×(2×2×2×2×2×2×2)×(2×2×2×2×2×2×2)×(2×2×2×2×2×2×2)
このように、2が7個かけ算されているものが8個あると考えます。
すると、
2⁵⁶=(2⁷)⁸
と表せます。
では、5²⁴を考えてみると、
5×5×5×5×5×5×5×5×5×5×5×5×5×5×5×5×5×5×5×5×5×5×5×5
と表せます。これを、
(5×5×5)×(5×5×5)×(5×5×5)×(5×5×5)×(5×5×5)×(5×5×5)×(5×5×5)×(5×5×5)
のように、5³が8個あると考えます。
すると、
5²⁴=(5³)⁸
と表せます。
こうすると、(2⁷)⁸と(5³)⁸はかけ算する数が同じになります。
そして、2⁷=128、5³=125なので、128を8回かけている(2⁷)⁸の方が大きい、つまり2⁵⁶の方が大きいということになります。
まとめ
中学生の頃にやった2乗引く2乗の因数分解の公式を使う問題でした。
もう数字の右肩に大きい数字があっても怖がらずに済みそうです。
もっとえげつない問題は多数存在しますが…
と、今回は数字の大小比較の問題でした。
今回は以上になります。それでは
ザ・エンドってね
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