先日こんな問題を出しました。
【面白い数学の問題】「△OAB=...」 難しいより面白いを感じてほしい
この問題高校生の範囲で考えるともっと簡単に解けるんです。
なので、今回は高校生Verで考えていこうと思いおます。
さっそくいってみましょう!それでは
レッツゴー
問題は全く同じなので「前の記事を見たよー」って方はとばしても大丈夫です。
問題
図のようなy=x²のグラフがあります。
点Aと点Bのx座標はそれぞれ-1、2です。
ここで問題です。
△OABと面積が同じになるような△ABP、△ABQ、△ABRとなるような点P、Q、Rのx座標p、q、rを求めてください。
但し、点p、q、rのx座標の取りうる範囲は、
- p<-1
- -1<q<2
- r>2
とし、点P、Q、Rはすべて、y=x²のグラフ上にあるとします。
さて、解いていきましょう。
ちなみに、qの求め方は変わらないので、【面白い数学の問題】「△OAB=...」 難しいより面白いを感じてほしいを参考にしてください。
今回はpとrについてのみ書いていきます。
pとrを求める
これが今わかっていることです。
ここで、直線ABと直線OAに注目してみます。
すると、直線ABの傾きは1になっており、OAの傾きは-1になっていることが分かります。
これって何か見覚えありませんか?実は、
2直線の傾きの積(掛け算)がー1になるとき、その2直線は垂直に交わる
という性質があるんです。
つまり、∠OAB=90°ということです。
ここで、直線ABに関して原点Oと対称な点A’を考えてみます。
その点の座標はA’(-2,2)という点になります。
この点を取って何が良いかというと、△OAB=△A’ABとなることです。
これはOAの長さとA’Aの長さが等しくなり、それぞれが三角形の高さになっているからです。
図では∠OAB=90°には見えませんが、図が正しいとは限らないので注意してください。
ここで、
A’を通り直線ABに平行な直線を描くと、その直線上のどの点も△OABと面積が同じになります。
なので、二次関数上の点を求めるには、A’を通り直線ABに平行な直線と二次関数y=x²のグラフの交点を求めればよいことになります。
これを求めていきましょう。
まずはA’を通り直線ABに平行な直線から。
A’を通り直線ABに平行な直線
これは、y=x+bの式に点A’(-2,2)を代入してbを求めればよいので、
2=-2+b
b=4
よって、
y=x+4
となります。
交点を求める
y=x²とy=x+4の交点は、
x²=x+4
x²-x-4=0
解の公式より、
x=(1±√17)/2
ともとまります。
p<-1
r>2
より、
p=(1-√17)/2
r=(1+√17)/2
と前よりも比較的簡単に解けました。
まとめ
どうですか?
これを知っていれば案外簡単に解けてしまします。
∠OAB=90°は実は中学生の範囲でも気づくことができます。
その方法では2点間の距離という内容を使います。
2点間の距離の公式から、AB間の距離は、
❙AB❙=√{2-(-1)}²+(4-1)²=√18
また、OA間の距離は、
❙OA❙=√(-1)²+1²=√2
❙AB❙×❙OA❙÷2=(√18)×(√2)÷2=3
これは△OABの面積です。
つまり、AB×OA÷2をしたら△OABの面積が出た。
三角形の底辺と高さは垂直に交わるので、∠OAB=90°であることが分かります。
一つの問題にいろいろなやり方があるのは本当に面白いですし、まだありそうな気がしていつまでもやってしまいます。
他にもこんなやり方あるよ!ってのがありましたら教えてください!
と今回は以上になります。それでは
ザ・エンドってね
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