【難問・論理クイズ】「12個の箱と勝率」 直観に反する問題は面白い!

論理クイズ

今回は直観に反する論理クイズです。

なかなかに難しい問題ですが、論理立てながら正解を目指してください!

それではさっそく今回の問題にいってみましょう!

レッツゴー!

 

YouTubeでも動画を投稿していますので是非ご覧ください!

 

問題

AさんとBさんが勝負をすることになりました。

勝負の内容は以下のようになっています。

~勝負の内容~

下の図のように12個の箱が用意されています。













この12個の箱のうち2個の箱にお宝が入っており、残りの10箱は何も入っていません。

この箱をAさんとBさんが、1箱ずつ同時に中身を確認していきます。

Aさんは、1→2→3→4→5→6→7→8→9→10→11→12
Bさんは、1→4→7→10→2→5→8→11→3→6→9→12

の順番で箱の中身を確認していきます。

この勝負は、お宝を1つでも先に見つけた方が勝ちとなります。

ここで問題です。

この勝負はAさんとBさんのどちらが有利でしょうか?

ただし、2人が同時にお宝を見つけた場合は引き分けとなります。

 

本当に有利不利があるんですかね?

問題になっているくらいです、どちらかは有利なんでしょう。

ではどっちが?

さて、思考の時間です。

 

自力で考えたい人は、ここでいったん止めて考えてみてください。 

 

 

 

 

 

ヒント1

お宝が1つの場合は

 

この場合はさすがに5分5分です。

有利不利はありません。

 

 

 

 

 

ラストヒント

Aさん、Bさんが勝つ場合は?

 

Aさんが勝つ場合とBさんが勝つ場合をそれぞれ考えていく必要があります。

その時に、お宝の位置をすべて考えると途方もない時間がかかりそう…

ですがその必要はありません。

ではどのように考えるべきか。

役に立つのはAさんとBさんが箱を開ける順番です。

 

ここから先に答えがあります。

 

 

 

 

 

答え

Bさんが有利

 

よく分かる解説

解説1

お宝が1個なら

 

まず12個の箱とお宝、そしてAさんとBさんの箱を開ける順番を図で考えてみましょう。

まずは考えやすい、「お宝が1個の場合」からです。

 


Aさん:1
Bさん:1

Aさん:2
Bさん:5

Aさん:3
Bさん:9

Aさん:4
Bさん:2

Aさん:5
Bさん:6

Aさん:6
Bさん:10

Aさん:7
Bさん:3

Aさん:8
Bさん:7

Aさん:9
Bさん:11

Aさん:10
Bさん:4

Aさん:11
Bさん:8

Aさん:12
Bさん:12

 

この場合は、Aさんがお宝を先に見つける場合が5通り、Bさんが先にお宝を見つける場合が5通りあるので、5分5分の勝負になります。

ここから、お宝が2個ある場合を考えていきます。

まず、②、③、⑤、⑥、⑨の箱に2個お宝がある場合は確実にAさんが勝ちます。

例えば、②と⑨にお宝があった場合はAさんが勝ちます。

これは当然です。

これはBさんも同じで、④、⑦、⑩、⑧、⑪の箱に2個お宝がある場合は確実にBさんが勝ちます。

ここまではこの勝負、5分です。

ここから考えるのは、②、③、⑤、⑥、⑨の中に1個、④、⑦、⑩、⑧、⑪の中に1個お宝がある場合です。

ここから有利不利が出てきます。

ではこれらを考えていきましょう。

まずは②の箱にお宝が入っていた場合です。

 

解説2

②の箱にお宝が入っていた場合

 

考えるのは②の箱と、④、⑦、⑩、⑧、⑪のどこかにお宝が入っている場合です。

②の箱にお宝が入っているので、Aさんは2回目にお宝を見つけます。

つまり、Bさんが3回目以上にお宝を見つける場合はAさんの勝ちです。

よって、⑦、⑩、⑧、⑪にお宝が入ってい場合はAさんの勝ちになります。

後はこれを考えていくだけです。

 


引き分け

Aさん:2

Aさん:3

Bさん:2

Aさん:5

Aさん:6

Bさん:3

Bさん:7

Aさん:9

Bさん:4

Bさん:8

引き分け

Aさんの勝ちパターン

②にお宝が入っていた場合
⑦、⑩、⑧、⑪にお宝が入ってい場合(4通り)

③にお宝が入っていた場合
⑩、⑧、⑪にお宝が入ってい場合(3通り)

⑤にお宝が入っていた場合
⑧、⑪にお宝が入ってい場合(2通り)

⑥にお宝が入っていた場合
⑧、⑪にお宝が入ってい場合(2通り)

⑨にお宝が入っていた場合
勝ちはなし(0通り)

全11通り


引き分け

Aさん:2

Aさん:3

Bさん:2

Aさん:5

Aさん:6

Bさん:3

Bさん:7

Aさん:9

Bさん:4

Bさん:8

引き分け

Bさんの勝ちパターン

④にお宝が入っていた場合
③、⑤、⑥、⑨にお宝が入ってい場合(4通り)

⑦にお宝が入っていた場合
⑤、⑥、⑨にお宝が入ってい場合(3通り)

⑩にお宝が入っていた場合
⑤、⑥、⑨にお宝が入ってい場合(3通り)

⑧にお宝が入っていた場合
⑨にお宝が入ってい場合(1通り)

⑪にお宝が入っていた場合
⑨にお宝が入ってい場合(1通り)

全12通り

 

以上より、BさんがAさんよりも勝つパターンが1通り多いことになります。

よってこの勝負はBさんが有利になっていました。

 

まとめ

なんだか不思議なお話でしたね。

こんなに5分5分な勝負のように見えて実は片方が有利になっていました。

実際、この勝負を持ち掛けられたら何も疑わず、対等な勝負と思ってしまいそうです。

ほとんどの方がそうなのではないでしょうか。

問題になっているから少し注意深く考えてみたまでではないでしょうか。

そう思うと、全てのことに疑問を持つということは大事なのかもしれません。

と、今回はここまでにしておきましょう。それでは!

ザ・エンドってね

おすすめ記事

【論理クイズ】「AとBの共闘」 2枚のカードの真相は?

【論理クイズ】「6種類のボールと天秤」 サクッと解ける良問!

おすすめ記事10選! まずはこれを読んでみて! 【難問から珍問?まで】

コメント

タイトルとURLをコピーしました